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換気をしないとどうなる?換気が必要な理由と換気の正しい方法を解説

空気中には、無害な物質だけでなく、花粉や二酸化炭素、ダニの死骸、細菌など、目に見えない有害な物質も含まれています。室内を換気しないままにしておくと、気付かないうちに有害物質などを吸い込んでしまい、心身に影響を及ぼしかねません。

この記事では、換気の重要性をはじめ、適切な換気方法や換気のポイントについて紹介します。健康的な生活を送るためにも、正しい方法で空気の入れ替えを行いましょう。

換気の重要性

換気とは、外から新しい空気を取り入れることを指します。室内には目に見えない汚れた空気や汚染物質が漂っており、放置しておくと次第に増加してしまいます。そのため、これらを含んだ空気を外に出して、新しい空気を取り入れる必要があるのです。

室内に滞留したハウスダストや二酸化炭素などの汚染物質は、体にさまざまな悪影響を及ぼします。場合によっては、シックハウス症候群といった病気の原因となりかねません。健康的な生活を送るためにも、外の空気を積極的に取り入れ、換気を行うことが大切です。

部屋の換気をしないとどうなる?

部屋の換気をしないと、以下のようなことが起こる可能性があります。健康的に過ごすためにも、定期的に空気の入れ替えを行いましょう。

【部屋の換気をしないとどうなる?】

  • アレルギーを発症する可能性が高まる
  • カビが発生しやすくなる
  • シックハウス症候群を起こす可能性がある
  • 精神面に悪影響を与える

上記の各項目についてそれぞれ解説します。

アレルギーを発症する可能性が高まる

室内の空気をそのままにしておくと、ハウスダストを吸い込んでしまいアレルギー症状が出る恐れがあります。ハウスダストはとても小さなホコリであり、肉眼では見えにくい1mm以下のものを指します。

例えば、衣類の繊維やペットの毛、花粉やカビ、細菌、ダニの死骸など、目に見えないさまざまなものがハウスダストに該当します。ハウスダストはとても軽いのが特徴で、人の動きや空気の流れに合わせて空気中を舞うので、気付かないうちに吸い込んでいるのです。また、ハウスダストの一種であるダニは高温多湿の環境を好むため、こまめに換気をして風通しをよくすることで繁殖力を低減することが可能です。

ハウスダストを吸い込まないためにも、正しい方法で空気の入れ替えを行いましょう。

カビが発生しやすくなる

部屋を換気しないとカビが発生しやすくなります。カビは湿度80%以上で一気に繁殖し、60%以上でも活発に活動します。さらにカビの栄養素である食べ物のカスやダニ、汚れ、ホコリがあると、カビがより発生しやすくなるのです。

特にカビが発生しやすいのは、浴室や洗面所などの水回り、押し入れ、マットレスなど、風通しが悪く湿気が溜まりやすい場所です。これらの場所は掃除が行き届きにくいため、気が付かないうちにカビの栄養素である汚れが溜まり、いつの間にかカビが出ていたというケースも少なくありません。風通しをよくしてカビの発生を防ぐためにも、こまめな空気の入れ替えが大切です。

シックハウス症候群を起こす可能性がある

汚れた空気を吸い続けると、シックハウス症候群を発症する可能性があります。シックハウス症候群とは、住宅が原因で引き起こされる健康障害の総称です。住宅に使われている建材などから化学物質が発生して、部屋の空気が汚染されることが原因とされています。

シックハウス症候群の症状は人により異なり、ぜんそくやのどの痛みといった気管支に関わる症状から、頭痛や吐き気、目がチカチカする症状が起こるケースが少なくありません。

こまめな換気をすることで、これらの症状が起こるのを予防できる可能性があります。特に新築やリフォーム直後は積極的に空気の入れ替えを行いましょう。

精神面に悪影響を与える

換気をしないと、いつまでも古い空気が室内にこもったままになります。古い空気にはさまざまな臭いが混ざっており、場合によっては異臭が発生しかねません。このような空気を吸い続けていると、心身に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、換気をしていないことで二酸化炭素濃度が上がっているケースもあり、十分な酸素が脳に回らず作業効率の低下を招く可能性があります。人によっては、酸素量が足りずめまいや吐き気を感じることがあるかもしれません。

空気を入れ替えて新鮮な空気を吸うことで気持ちをリフレッシュできますし、そのことにより作業効率の低下を防ぐことも可能です。外の新鮮な空気を取り込むことで嫌な臭いも解消されるので、過度なストレスの予防にも繋がるでしょう。

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部屋の換気方法

部屋を換気する方法には、以下のようなものがあります。どのように換気すればよいのか分からないという方はぜひ参考にしていただき、実践してみてください。

【部屋の換気方法】

  • 窓・扉を開ける
  • 換気扇の使用
  • 換気設備の使用

それぞれの方法について、具体的に解説します。

窓・扉を開ける

すぐ実践できる方法が、窓や扉を開けること。窓や扉を開ける方法の中にも、窓を少し開けて常に換気する方法と、窓を全開にして30分を目安に数分間換気する方法があります。住居や周辺環境に合わせて、適切なやり方で窓と扉を開けてください。

また、窓や扉を開けて喚起する際に効果的なのが、扉と対角線上にある窓を開けることです。これにより空気の流れ道ができ、外の新鮮な空気を取り入れつつ、室内にある古い空気を効率的に外へ排出できます。

窓が一つのみ場合や、対角線上に扉がない場合は、扇風機を置いて風の流れを生み出すことで効果が期待できます。雨などの天候不良で窓が開けられない場合は、室内のドアを開けて、家の中の空気を循環させましょう。

換気扇の使用

台所やバスルーム、トイレなどの換気扇を常に回しておくことで、古い空気を外へ排出できます。窓を開ける換気方法と併用すれば、部屋の空気をさらにきれいにできます。ただし、換気扇から近いところにある窓を開けても、部屋全体の換気はされにくいことは覚えておきましょう。できる限り離れた場所にある窓を開けておくことが大切です。

換気設備の使用

2003年7月より後に建てられた家であれば、24時間空気の入れ替えをしてくれる換気口が備わっています。これは「24時間換気システム」と呼ばれているもので、窓や扉を常に開けなくても空気の入れ替えができるシステムです。家の中の空気を1時間で半分以上入れ替えられる性能を有します。

ただし、24時間換気システムの電源を切ったり、家具などで換気口を防いだりしてしまうと、室内に空気の流れ道ができず、古い空気が溜まってしまいます。そのため、常に稼働させ続け、周りに物を置かないことが24時間換気システムの正しい使い方だといえるでしょう。

換気効率を高めるポイント

正しい部屋の換気方法と併用して、空気の入れ替え効率を高めるポイントを押さえることで、より効率的な換気ができます。換気効率を高めるポイントは以下の通りです。

【換気効率を高めるポイント】

  • 午後の12時~16時ごろを目安に換気する
  • 細かい換気を数回に分けて行う
  • 窓は2箇所以上開ける

それぞれのポイントについて、具体的に見ていきましょう。

午後の12時~16時ごろを目安に換気する

空気の入れ替えをする場合には、午後の12時~16時ごろを目途に行うとよいでしょう。この時間帯は、1日の中で湿度が低くなりやすい時間帯とされています。湿度が高い時間帯に窓を開けると、水分量の多い空気が室内に入り込んでしまい、カビや結露などの原因となってしまいかねません。

空気の入れ替えの目的には、新しい空気を取り入れるだけでなく、室内の湿度を下げることも含まれます。湿度の高い時間帯は避け、より効率的に空気の入れ替えができる時間帯を選びましょう。ただし、花粉が飛散する時期は暖かい日中が最も花粉の飛散量が多くなるため、影響が少ない早朝に空気の入れ替えを行うのが賢明です。

細かい換気を数回に分けて行う

換気は長時間行うより、こまめにした方が効率的です。おおよそ5分から10分程度の換気を2時間に1回ほど行うとよいでしょう。

特に寒い冬場や暑い夏場は、エアコンを使って部屋の温度を調節しますので、長時間窓を開けっぱなしにしておくと冷気や暖気を逃がしてしまい、エアコンの効果が薄れてしまいます。また、長時間換気をして設定温度から上がったり下がったりしてしまうと、元の温度に戻すために電気の消費量が上がってしまい、環境面と経済面で大きな負担となりかねません。こうしたことからも、空気の入れ替えはこまめに行った方が効率的です。

窓は2箇所以上開ける

換気をする際は、窓を2箇所以上開けて行いましょう。1つの窓では空気の流れ道ができず、思ったように空気の入れ替えができません。2箇所以上の窓を開けておくことで、空気の通り道が生まれて効率よく空気の入れ替えができます。

ただし、近接している窓を開けても、限定的な範囲でしか空気の入れ替えができませんので、家の中で対角線上にある窓を開けておくとよいでしょう。また、開け幅が狭い窓と、開け幅が広い窓を対角線上にしておくと空気の流れがよくなります。

換気と合わせて空調をよくするおすすめのグッズ

身の回りにあるグッズを使えば、さらに換気の効果を高めることが可能です。窓や扉を開けるだけでは足りない場合、これらのグッズを活用して換気を行ってみてください。

【換気と合わせて空調をよくするおすすめのグッズ】

  • 扇風機
  • 空気清浄機
  • 加湿器
  • カーテン

ここでは、それぞれのグッズについてどのように使えば空調がよくなるか解説します。

扇風機

扇風機やサーキュレーターを回すことで空気の流れができるため、窓や扉を開けた上でプラスして扇風機を使うとさらに効率的な空気の入れ替えが可能です。

また、扇風機やサーキュレーターは、「窓がない部屋」や「窓が1つしかない部屋」にも使えます。窓がない部屋の場合はドア方面に向け、窓が一つしかない場合は窓に向けて扇風機やサーキュレーターを回し、室内の古い空気を外へ出しましょう。一箇所の窓や扉を開けだけでは空気の流れがなく室内に空気が留まってしまいがちですが、扇風機やサーキュレーターで空気の流れを作ることで、古い空気を外へ排出できるでしょう。

空気清浄機

窓や扉を開けて空気の入れ替えをしている際には、空気清浄機を併用するのが賢明です。特に花粉の時期など、季節によっては空気の入れ替えがしたくてもできない場合には、窓や扉を開けて換気をしつつ、空気清浄機で室内に入ってくる花粉などを取り除くとよいでしょう。また、窓を開けるだけでは取り除けない室内の汚染物質も、空気清浄機を使うとキャッチしてくれる可能性があります。

ただし、基本的に空気清浄機には換気の機能がありません。空気清浄機は、あくまで室内の空気を正常するために使うと考え、換気と併用して活用してください。

加湿器

冬場など乾燥が気になる時期は、加湿器を活用して部屋の湿度を下げすぎないようにしましょう。寒い時期はウイルスや細菌が繁殖しやすいため、室内にこれらの物質が留まらないよう空気の入れ替えが必要です。

しかし、窓を開けると外の乾いた空気が室内に入り込んでしまい、室内が乾燥してしまいます。湿度が下がりすぎるとウイルスが活発化してしまうため、換気の意味がなくなってしまいかねません。

そこで、空気の入れ替えをしながら加湿器を併用し、室内を適度に保湿しましょう。湿度が高まると体感温度が上がるので、省エネ効果も期待できます。

カーテン

カーテンを使用した状態で窓を開けることで、室内に花粉やゴミなどが入り込むのを防げます。また、冬場は室内の温度を保ちやすくなり省エネにつながるほか、日差しが強い立地の場合は日差しを防ぐ効果も期待できるでしょう

また、カーテンを閉めておくことで室内の目隠しができるので、換気中もプライバシーを保てます。ただし、あまり厚手のカーテンだと空気の流れを阻害してしまうため、薄手のカーテンに替える、閉めきらないといった工夫をして換気してください。

まとめ

感染症対策の予防の一環として、換気の必要性が高まっています。換気は冬場だけ行う人が多いですが、実際はオールシーズン必要です。普段からこまめに空気の入れ替えをしておくことで、体調不良の原因ともなるカビやダニなどの発生を防ぐことができるでしょう。

ただし、換気は窓を開けておけばよいというわけではありません。効率的かつ効果的に換気を行うための正しい方法がありますので、ぜひご紹介した内容を参考にしていただき、生活の質を上げていくことをおすすめします。

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