毎日使うキッチンや、人が集まるリビング、人の出入りが多い玄関など、フローリング床は汚れやすい箇所です。汚れをそのまま放置してしまうと、ベタつきなどが気になるようになってしまいますうでしょう。そこで、正しい方法を知って床の油汚れを落とすことが大切です。
この記事では、床の油汚れの落とし方や汚れの防ぎ方などについてを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
床が汚れる原因
フローリングが汚れる主な原因は「調理による油」と「皮脂汚れ」です。それぞれの汚れについて特徴を見ていきましょう。
調理による油
キッチンやリビングなどの床がベタついてしまう原因の一つが、調理に使う油。加熱調理中にはねる油だけでなく、煙の中にも油分が含まれているので、思った以上に広い範囲に油は広がってしまいます。油を含んだ煙がキッチンやリビングなどの床に溜まっていくと、ベタベタとした汚れになってしまうのです。
調理による油はすぐに拭けば落とせますが、そのまま放置していると固まって落ちにくくなるため、早めの対処が大切です。
皮脂汚れ
フローリングの床を素足で歩くと、少しずつ皮脂が床に付いていき、やがてベタベタとした汚れに変わります。皮脂汚れは空気によって酸化すると黒ずんでしまうので、早めに汚れを落としておきましょう。
床の油汚れの落とし方
ここでは、頑固なキッチンの床の油汚れを落とす方法を詳しくご紹介します。
用意するもの
油汚れの掃除の際に用意するものは、以下の通りです。
【用意するもの】
- 掃除機やモップ、フローリングワイパーなど
- スプレーボトル
- 重曹(小さじ1)
- 水(100ml)
- 雑巾(2枚)
掃除の手順
1.フローリングを掃除する
フローリング床にホコリやゴミが残っていると、油汚れをきれいに落とせないので、最初に掃き掃除などをしておきます。
2.ベタつく場所に重曹スプレーを吹きかける
スプレーボトルに水100mlと重曹小さじ1を入れてよく混ぜ、重曹スプレーを作ります。油汚れなど、ベタつきの気になる箇所に、たっぷりとスプレーを吹きかけてください。
3.汚れを拭き取る
重曹スプレーが油汚れを分解したところを、雑巾で拭き取ります。仕上げにきれいな雑巾で乾拭きをすれば終了です。
油汚れがこびりついているような場合は、食器用中性洗剤を使うのもおすすめです。使用後に処分しても問題ない雑巾に食器用中性洗剤を染み込ませ、汚れを直接こすって落とします。仕上げに水拭きをして、汚れと洗剤を落とせば完了です。
床の黒ずみの落とし方
油汚れが酸化して起こる黒ずみ汚れは、ウェットタイプのフローリングシートやアルカリ電解水スプレーを使って落とすことが可能です。
ただし、フローリングに染み込んでいる黒ずみ汚れは、簡単に落とすことはできません。間違った方法で掃除をすると、フローリングを傷めてしまうこともあるので、掃除のプロに相談することをおすすめします。
床の油汚れを落とす際の注意点
フローリングには「オイル塗装」と「ウレタン塗装」があり、種類によって掃除の方法が異なります。オイル塗装は表面に塗膜がなく、水や洗剤を使うと中に染み込んでしまうため、掃除機や乾拭き以外は使用できません。
これに対してウレタン塗装は、表面に塗膜があり、水や洗剤を使ってもほとんど染み込まないのが特徴です。
床の油汚れを落とす際には、自宅のフローリングがどの種類なのかよく確認しておくことをおすすめします。
床の油汚れを防ぐために
ここでは、床の油汚れを防ぐための対策を、2つ紹介します。
ワックス加工する
フローリング床をワックスでコーティングすると、油汚れが付きにくくなります。拭き掃除をしても落ちやすくなるので、フローリングがベタつく前にすっきりとした状態に戻すことが可能です。また、フローリングの耐久力も向上するので、きれいな状態を維持しやすくなるでしょう。
こまめに掃除をする
床の油汚れは、時間が経つほどにこびり付き、落ちにくくなります。調理による油や皮脂は、毎日床に付着するので、放置するとすぐに頑固な汚れになってしまうでしょう。しかし、油汚れは最初のうちは簡単に落とせるため、こまめに掃除をするのがおすすめです。
床の油汚れがひどい場合の対処法
床の油汚れがひどい場合、自分でなんとかしようとすると、かえってフローリングを傷めてしまう可能性があります。自分の手に負えないと感じたら、専門業者に清掃を依頼するのが賢明です。
床の頑固な油汚れ落としやワックス加工なども、プロの知識や技術で正しく作業してもらえるでしょう。
まとめ
床の油汚れは毎日少しずつ溜まっていくため、定期的に掃除を行うことが大切です。特に、調理後の新しい汚れは比較的簡単に落とせますので、こまめに掃除しておくとよいでしょう。
ただし、自分でやろうとしてもなかなかうまくいかないケースも少なくありません。「汚れがなかなか落ちない」「ワックスをかけたいけれどやり方がわからない」という場合には、プロの清掃業者に清掃を依頼することをおすすめします。