新型コロナウイルス感染症の流行や働き方改革により、従来の「オフィスで働く」というスタイルが変化しつつあります。それを象徴するのがシェアオフィスの登場です。
今回は、シェアオフィスにコーヒーサービスを導入するべき理由やメリット、その他におすすめの設備や制度をご紹介します。
シェアオフィスの概要と役割
ひとつの会社がひとつのスペースを専有する従来のオフィスではなく、複数の事業者がひとつのスペースを共有するものをシェアオフィスと呼びます。今までも同じ業種同士でフロアを共有することはありましたが、多種多様な業種の方がオフィスを共有し始めたのは最近のことです。
従来型のオフィスより安い費用で借りることができるため、シェアオフィスを活用して起業する事業者も増えています。
コワーキングスペースとの違い
シェアオフィスとよく似ているのが「コワーキングスペース」です。どちらも異なるコミュニティに属している人が、同じ空間で仕事をするという点は同様です。
両者の違いは「施設」と「人」のどちらを重視するかにあります。シェアオフィスを選ぶ場合、「どこで働くのか。どんなサービスがあるのか」を中心に考えるのが基本です。一方コワーキングスペースは「どんな人がいるのか」を重視して選びます。シェアオフィスでは、シェアオフィスと比べて、そこに属している人の志向や特徴を意識する傾向にあるのです。
ただ、両者の違いを明確に区別していないシェアオフィスやコワーキングスペースもあります。
シェアオフィスにコーヒーサービスを導入するメリット
シェアオフィスを運営する場合、利用者が集まるようなサービスを提供する必要があります。その代表がコーヒーサービスです。こちらでは、シェアオフィスにコーヒーサービスを導入するメリットを3つご紹介します。
利用者がいつでもドリンクを楽しめる
シェアオフィスの共用スペースにコーヒーサービスを設置すれば、利用者はいつでも好みのドリンクを楽しむことができます。作業で疲れた喉を1杯のコーヒーやドリンクが満たしてくれるでしょう。また、飲み物を買いに外に出る必要がなくなり、1杯あたりのコストもコンビニやカフェと比べて経済的です。
利用者間のコミュニケーションの促進につながる
シェアオフィスにコーヒーサービスを導入する際、ただマシンを置くだけでなく、休憩スペースを充実させることが大切です。休憩スペースを充実させることでコーヒーサービスが利用しやすくなり、シェアオフィスの利用者間のコミュニケーションの促進に役立つためです。
ソファやイスに腰をかけながらコーヒーサービスを利用していると、いつの間にか利用者が集まってくる、といった光景も珍しくありません。利用者間で新たなビジネスのアイデアを思いつくこともあるでしょう。
集中力アップが期待できる
コーヒーサービスとして提供されているコーヒーや緑茶には、集中力アップが期待できる成分である「カフェイン」が含まれています。摂取量に注意する必要はあるものの、適量であればパフォーマンスの向上につながります。仕事中はブラックコーヒーを必ず飲むという方も多いため、シェアオフィスにはコーヒーサービスを設置したいところです。
利用者を増やすために効果的な設備や制度
利用者を増やすために効果的な施策は、コーヒーサービスだけではありません。こちらでは、多くのシェアオフィスで導入されている設備や制度をご紹介します。
個室スペース
シェアオフィスはさまざまな業種の人が集まって作業をするスペースですが、個室スペースで集中したいときや、大人数でミーティングをしたいときもあるでしょう。
そこで、シェアオフィスには個室スペースを設けるのがおすすめです。ひとり用だけでなく、大小さまざまなスペースや会議室を設けておくと、利用者の利便性は大きくアップします。
住所利用サービス
シェアオフィスのなかには、貸事務所のようにオフィスの住所を利用できるところがあります。法人登記をする際の会社の所在地としてシェアオフィスを利用したり、利用者あての郵便物の送付先にシェアオフィスを指定したりできます。
利用者の幅を広げるためには、住所利用サービスを整備するのがおすすめです。
プロジェクターやモニターなど備品の貸し出し
プロジェクターやモニターなど、日頃から用意しておくのが難しいアイテムは、シェアオフィスが準備して貸し出しサービスを行うと便利です。利用者が会議室でミーティングやプレゼンを行う際に役立ちます。