「コーヒーと食べ合わせの良いもの」と聞いて何が思い浮かぶでしょうか。オフィスコーヒーを導入する際は、一緒に食べる軽食も考えておくと、より満足度を高められます。今回は、食べ物の組み合わせに関する「フードペアリング」の考え方を紹介したうえで、オフィスコーヒーと相性の良い食べ合わせについて考えます。
フードペアリングとは何か?
ワインにはチーズ、ビールには枝豆など、一般的に食べ合わせが良いとされるものは数多くあります。そのなかでも、単に「美味しいから」ではなく、科学的な根拠に基づく食べ合わせのことを「フードペアリング」と呼びます。コーヒーブレイクの際に少し意識するだけで、より充実したものになるでしょう。こちらでは、フードペアリングの基本的な知識をご紹介します。
フードペアリング理論の基礎知識
フードペアリングとは、食品に含まれるフレーバー(揮発化合物)の相性によって食べ合わせの良し悪しを判断する理論です。「美味しい」という抽象的な感情を科学的に証明できるため、有名レストランでも活用されています。「マリアージュ」と呼ばれることもあるようです。
意外?な食べ合わせ
ここでは、一般的にはあまり知られていない食べ合わせの良い食品をご紹介します。気になった方は一度試してみてはいかがでしょうか。
チョコレートとキャビア
チョコレートとキャビアは「アミン」という独特な香りの成分が共通しており、相性が良いとされます。特に、砂糖不使用のビターチョコレートがおすすめです。奮発してキャビアを使用する場合は、チョコレートソースを作ってみるのも良いかもしれません。
トマトと紅茶
紅茶の渋みの原因であるタンニンをトマトの酸味がやわらげてくれます。炊き込みご飯やマフィンで試してみてはいかがでしょうか。
オフィスコーヒーとの食べ合わせが良いもの
フードペアリングに関する研究は、コーヒーとの間でも進められています。こちらでは、オフィスコーヒーとの食べ合わせが良く、業務に支障をきたさない食べ物をご紹介します。
バナナ
コーヒーを飲みすぎてカフェインを過剰摂取すると、体内の電解質のバランスが崩れ、細胞や臓器の機能低下につながります。バナナを食べて血糖値のバランスを整えることで、これらの症状の緩和が期待できます。
バナナは腹持ちが良く軽食にも適しているため、お腹が空いたときはオフィスコーヒーとバナナを一緒に食べてみてはいかがでしょうか。
ナッツなどの豆類
アミノ酸を多く含むナッツなどの豆類は、コーヒーと一緒に摂取すると体脂肪の減少効果が期待できます。落花生やアーモンドが特にアミノ酸が豊富です。ただし、殻をむく必要のある豆は、社内で食べると迷惑になる可能性があるため気をつけてください。
魚類も同様にアミノ酸が多く含まれており、自宅でコーヒーを飲む際は合わせてみると良いかもしれません。
はちみつ
「甘いコーヒーが飲みたいけど砂糖はカロリーが気になる」という方には、はちみつがおすすめです。はちみつは砂糖よりカロリーが低く、5倍程度の甘さがあります。ポリフェノールやアミノ酸が豊富に含まれているため、同じくポリフェノールの含有量が多いコーヒーと一緒に飲むと美容効果が期待できます。
はちみつと牛乳を合わせて入れると、よりマイルドな味わいに仕上がります。
オフィスコーヒーとの食べ合わせが悪いもの
反対に、コーヒーとの食べ合わせが悪いものも存在します。こちらでは、科学的な側面からオフィスコーヒーとの相性が良くない食べ物を3つご紹介します。
チョコレート
「甘い」と「苦い」の味覚を両立するために、コーヒーとチョコレートを一緒に食べている方も多いでしょう。しかし、チョコレートにもカフェインが含まれており、コーヒーと一緒に摂取すると過剰摂取になる可能性があります。
カフェインの摂りすぎは、睡眠障害や脱水症状などさまざまな健康被害につながります。オフィスコーヒーとチョコレートを一緒に食べるのはおすすめしません。
鉄分の多い食材
コーヒーや紅茶、緑茶に含まれるタンニンは、鉄分の吸収を妨げる効果があります。貧血予防や体質改善のために鉄分を積極的に摂っている場合、コーヒーと合わせることで効果が減少する可能性があります。
効率的に鉄分を吸収するためにも、鉄分を多く含む食材とオフィスコーヒーは合わせないようにしましょう。
レモン
海外から輸入するレモンには、カビや腐食を防ぐために防カビ剤が使用されています。防カビ剤はカフェインと反応して発がん性物質を発生させます。一緒に摂取するのは控えましょう。
防カビ剤は海外産のレモンにのみ使用されています。国産のレモンであれば同時に摂取しても問題ありません。