職場の休憩室やリフレッシュスペースへの導入が進んでいるオフィスコーヒー。その本格的な味わいを支えているのが、世界各国のコーヒー豆です。
今回は、本格的なコーヒーを楽しむのに欠かせない、世界各国のコーヒー豆の種類と特徴をご紹介します。
種からコーヒー豆ができ、販売に至るまで
私たちがコーヒー豆を手にするまでには、多くの方の手間暇がかかっています。その流れを知ることで、コーヒーをさらに美味しく感じられるでしょう。
ここでは、種からコーヒー豆ができ、販売に至るまでのプロセスをご紹介します。
種まき〜収穫
まずは種まきを行います。コーヒーの木は、品種にもよりますが、種まきから1ヶ月前後で発芽し、数年かけて成木となります。開花した小さな花からコーヒーチェリーと呼ばれる木の実が育ったら収穫の時期です。コーヒーチェリーは、機械や人の手で収穫され、次の工程へと進みます。
乾燥、選別
収穫されたコーヒーチェリーは、脱肉後「パーチメントコーヒー」と名前を変えます。その後、水洗いや脱穀などをして、もっとも重要な工程である乾燥と選別を行います。
コーヒー豆は水分に弱いため、しっかりと乾燥しなければ劣化が進んでしまいます。また、大きさや形ごとに分け、未熟豆や異物を取り除く選別作業も、品質を一定に保つために欠かせません。
海外産のコーヒー豆は、この段階で日本へ向けて輸出されます。
焙煎
産地や品質によって分けられたコーヒー豆は、焙煎され私たちが普段よく見る焦げ茶色の姿になります。焙煎度合いでコーヒーの味や香りは大きく変わるため、豆の特性に合わせた焙煎が必要です。粉の形で販売される場合は、焙煎後劣化しないよう工夫しながら粉砕されます。
販売
完成したコーヒー豆は、個別に包装され、出荷・販売となります。コーヒー豆の包装には、真空包装・窒素置換包装・脱酸素剤入り包装などがあり、品質を保ちつつお客様の元へ届くよう工夫されています。
コーヒー豆の代表的な3つの品種
コーヒーは13世紀ごろ、エチオピアやイエメンで発見されたといわれています。その後世界中に広がり、今では60ヶ国以上で生産されています。ただし、数あるコーヒーを大別すると3つの種類に分けることができるといわれています。
ここでは、コーヒーの3大種と呼ばれる3つの品種についてご紹介しましょう。
アラビカ種
コーヒー豆全体の70〜80%の流通量を占めているのが、エチオピア原産のアラビカ種です。酸味と香りの強さが特徴的で、生産地の気候や土壌の影響を強く受ける傾向にあります。デリケートな品種のため扱いが難しい側面もありますが、豊富な流通量を誇り、世界のコーヒー人気を支えています。また、アラビカ種の弱点を補うべく、品種改良や派生品種が多く登場しているのも特徴のひとつです。
カネフォラ種
カネフォラ種は、サハラ砂漠からビクトリア湖にわたる地域が原産地で、多少劣悪な環境下でも成長できる丈夫さが特徴です。カネフォラ種から派生したロブスタ種は、独特な香りと苦味が強く、アラビカ種と比較すると2倍のカフェインを持っています。安価で多くのコーヒー液を抽出できるため、缶コーヒーやインスタントコーヒーに使用されます。
リベリカ種
西アフリカのリベリカを原産地とするのがリベリカ種です。コーヒーの3大種のひとつではあるものの、流通量は5%と少なく、幻のコーヒーと呼ばれることもあります。研究用や自宅での栽培用として使用されるケースが多く、一般の市場にはほとんど出回っていません。
コーヒー豆の銘柄の種類
コーヒー豆は世界各国で生産されており、その味や香りはさまざまです。ここでは、日本でも人気のコーヒー豆の銘柄をご紹介します。
モカ
コーヒーの発祥地といわれるイエメンとエチオピア。イエメンにあったモカ港から名付けられた「モカ」は、アフリカコーヒーの代表として世界中で愛されています。
フルーツと間違えるような甘い香りとコクが特徴的で、ほのかな酸味がアクセントになっています。
キリマンジャロ
世界最高峰のコーヒーとして多くのファンを抱えるタンザニア産のキリマンジャロ。一口飲むだけで強い酸味とコクを感じられるでしょう。
焙煎の深さによって風味が大きく変わるのも、キリマンジャロの魅力のひとつです。深く焙煎すればより苦味が引き立ち、浅く焙煎すると酸味が際立ちます。
マンデリン、ジャワコーヒー
インドネシアは17世紀からコーヒー栽培が行われ、今もなお世界有数のコーヒー生産国となっています。
インドネシア産のコーヒーは、生産された島によって名称が異なるのが特徴です。「マンデリン」「トラジャ」「ジャワコーヒー」、これらは全てインドネシア産のコーヒーを指します。それぞれ味や風味が少しずつ違うため、飲み比べるのも楽しいでしょう。
コナ
ハワイ島で生産されるコーヒーはコナと呼ばれ、世界中で高い評価を受けています。
強く芳醇な酸味が特徴的で、酸味を際立たせたブレンドコーヒーを作る際にも使用されます。
ブルーマウンテン
ジャマイカは、特徴的な青い缶コーヒーでも有名なブルーマウンテンの生産地です。ジャマイカで生産されたコーヒーのなかで、特に品質のよいものがブルーマウンテンとして世界中に流通しています。
甘味・酸味・苦味、どれをとってもバランスのよい味と滑らかな口当たりが特徴的で、本格的なコーヒーが苦手な方にもおすすめの一杯です。
グアテマラ
グアテマラは甘い香りと強めの酸味、ほのかな苦味が特徴的です。メキシコ南部にある、恵まれた土壌を持つグアテマラ共和国で生産されています。
バランスの良い味わいであるため、他のコーヒーと混ぜ合わせてブレンドコーヒーを作る際にもおすすめです。
まとめ
ダイオーズでは、多くのお客様に楽しんでいただけるよう、さまざまな産地のコーヒー豆をブレンドした商品を提供しています。酸味や苦味レベルを分かりやすく表記しているため、美味しくて本格的なオフィスコーヒーを今すぐ淹れられます。オフィスコーヒーの導入をご検討の際は、ダイオーズまでご相談ください。