お茶や紅茶を淹れる際、美味しさを決める要因のひとつが茶葉の品質です。高品質な茶葉で淹れると、味わいや風味に深みやコクが生まれます。ただ、どれだけ高品質な茶葉を用意しても、保存方法が間違っているとすぐに劣化が進んでしまいます。今回は、オフィスのティーサーバーでも実践できる茶葉の保存方法をご紹介します。
お茶や紅茶の劣化の原因
お茶や紅茶の茶葉は、さまざまな要因で品質が劣化し、味や風味が大きく損なわれます。一般的には2週間から1か月かけて劣化が進みますが、環境が悪いとさらに早くなるケースも珍しくありません。こちらでは、お茶や紅茶の劣化の原因を5つご紹介します。
湿度
湿度が上昇し、茶葉に含まれる水分量が増加すると、成分の酸化が促進されます。その結果、茶葉の香りや色味、味わいなどに悪影響を与えます。茶葉を保存する際は、湿度コントロールが重要です。
酸素
酸素は茶葉に含まれる葉緑素やカテキン、ビタミンCなどの劣化を促進させるため、とくに味わいの劣化の原因となります。保存の際は、なるべく酸素を取り除くような工夫が必要です。
光
茶葉は光にも弱く、葉緑素の分解の促進や、色合いの変化、ひなた臭の発生原因となります。日光や蛍光灯の光の届かない暗所に保存する、もしくは光を透過しない袋に保存するなどの工夫が必要です。
高温
茶葉を高温下で保存すると、葉緑素やカテキンの酸化が進み、主に色合いの劣化につながります。常に低温保存を心がけることが大切です。
移り香
茶葉には脱臭効果があり、密封されていない状態で保存すると、周囲のさまざまなにおいを吸収し品質の劣化につながります。密封できる袋や容器で保存し、においの強いものを近くに置かないなど、移り香の影響を受けないための工夫が必要です。
オフィスでできるお茶や紅茶の効果的な保存方法
お茶や紅茶の茶葉は、ちょっとした工夫で新鮮な状態を長く保つことができます。こちらでは、オフィスでも実践できる効果的な茶葉の保存方法について解説します。
未開封のものは冷蔵庫or冷凍庫で保存
お茶や紅茶の茶葉は、真空包装や脱酸素包装が施されて販売されているものが一般的です。そういったパッケージを使用している茶葉であれば、光や温度の影響を受けにくい冷蔵庫や冷凍庫で保存するのがおすすめです。短期間で飲みきる場合は冷蔵庫、長期保存する場合は冷凍庫と使い分けましょう。
ただ、冷蔵庫から出してすぐ使用すると結露が発生してしまい、茶葉の鮮度を損ねてしまいます。冷蔵庫から出した場合は12時間以上、冷凍庫の場合は24時間以上かけて、常温に戻してから使用すると安心です。
開封後は常温保存でOK
開封後は、冷蔵庫で保存していると他の食品のにおいが移ってしまい、茶葉本来の風味が失われてしまいます。そこで、開封後の茶葉は気密性の高い袋や容器に入れ、暗所で保存するのがおすすめです。外部からの影響を最小限に抑えられる環境を整えましょう。
ただ、どれだけ気密性の高い容器を使用しても、開けるたびに空気に触れると劣化は進みます。それを防ぐためには、1回で使用する量ごとにパックして保存するのが最適です。
なるべく短期間で使い切るのがベスト
お茶や紅茶の茶葉は、どのように工夫して保存しても、時間の経過で少しずつ劣化していきます。もっとも大切なのは、長期保存せず、購入した茶葉を短期間で使い切ることです。そのためには、一度に大量購入せず、小さな単位のパッケージで購入するよう心がけましょう。
お店によっては、大量に購入することで割引やサービスがつくケースもありますが、長期保存すると味や品質が落ちてしまうためあまりおすすめできません。最高の品質・味のお茶や紅茶を楽しむためには、自分が短期間で使い切れる量を購入しましょう。
古くなった茶葉の有効活用
古くなって風味の落ちた茶葉も、その特性を活かして有効活用が可能です。こちらでは具体的な方法をご紹介します。
【お茶】フライパンで炒って自家製のほうじ茶に
お茶の茶葉は、開封後1週間から10日程度で使い切るのが良いとされています。どうしても飲みきることができず古くなってしまった茶葉は、フライパンで炒って自家製のほうじ茶として楽しむのがおすすめです。作り方は、まず温めたフライパンの上に茶葉を広げ、フタをして2分ほど待ちます。フタを取ったら強火で焦げないように加熱しましょう。煙が収まり、茶葉の水分がなくなったら完成です。
【紅茶】消臭剤や除湿剤として活用
使い切れなくなった紅茶の茶葉は、ガーゼ袋や容器に入れて靴箱に置くと、においや湿気を吸い取る消臭剤や除湿剤の代わりになります。ただ、フレーバーティーのように香りの強いものは向いていないため、注意しましょう。
まとめ
ダイオーズの提供するティーサーバーでは、常にフレッシュな状態でドリンクを淹れられるよう、パッケージングにもこだわっています。オフィスで手軽に美味しいお茶や紅茶を味わいたい場合は、ぜひ当社までご相談ください。