従業員の水分補給や急な来客時の対応など、ウォーターサーバーはオフィスのさまざまなシーンで活用されています。ウォーターサーバーを選ぶときに気になるのは電気代です。本記事では、ウォーターサーバーの平均的な電気代や電気ポットとのコスト比較、節約の秘訣などを詳しく解説します。
ウォーターサーバーを維持する電気代の平均コスト
ウォーターサーバーがオフィスにあると、手軽にお茶やコーヒーが作れて非常に便利です。ウォーターサーバーは常に冷水と温水を用意する都合上、電源を切らずにコンセントに差し込んで利用するのが一般的です。
ウォーターサーバーの電気代は、機種や性能により異なります。多くの場合、高消費電力の機種は約1,000円/月、低消費電力の機種は約500円/月です。消費電力は、冷水の場合80~85W、温水の場合約350Wです。
これに対して、電気ポットの電気代は約700~900円/月です。ウォーターサーバーの電気代とあまり変わりませんが、ウォーターサーバーには冷水も提供できるという利点があります。
ウォーターサーバーをうまく活用し、適切な管理を行うことで、快適さをキープしながら電気代を抑えられます。これは、費用対効果の面からも大きなメリットです。
ウォーターサーバーを維持する電気代の計算方法
ウォーターサーバーを利用する際、気になるのが電気代です。消費電力はカタログに記載されているケースが多いですが、どれくらいの電気代がかかるのか計算する必要があります。
消費電力(W)を1,000で割り、電力単価(円/kWh)と1日あたりの使用時間を掛け合わせることで、電気代の目安が分かります。具体的な計算式は「消費電力(W)÷1,000 × 電力単価(円/kWh)× 1日あたりの使用時間(h)」です。電力単価は契約内容や地域などによって異なります。
消費電力の表示は「1日の平均消費電力」または「最大消費電力」であり、計算する際は注意が必要です。確実な情報はメーカーのカスタマーサービスに問い合わせましょう。
エコ機能を持つウォーターサーバーを選ぶと、消費電力を抑えられます。また、電力会社を変更することで、電気代全体を節約できる可能性もあります。
ウォーターサーバーの電気代を節約する方法
ウォーターサーバーは大変便利な製品ですが、常時電源に接続する必要があるため、電気代が気がかりです。ここでは、電気代を節約しながらウォーターサーバーを上手に利用する方法をご紹介します。
コンセントは差しっぱなしにする
ウォーターサーバーは基本的にコンセントを差しっぱなしにします。これは、コンセントを抜くと、再度差し込んだ時に冷えたり温まったりするまでの時間が長くなるからです。その間、消費電力が増加し、結果として電気代が高くなってしまいます。
また、ウォーターサーバーはサーバー内を衛生的に保つための自動クリーンやUV除菌などの機能を持っているものもあり、これらの機能もコンセントを差し込んでいないと働かなくなります。これらの機能を活かしながら電気代を節約するためにも、コンセントは差しっぱなしにしましょう。
壁やテーブルなどから離して設置する
ウォーターサーバーが壁やテーブルに近すぎると、熱がこもってしまい、冷却効率が悪くなります。これにより、消費電力が増え、電気代が高くなってしまいます。
また、熱がこもると機器の寿命も縮まる可能性があります。それを防ぐために、ウォーターサーバーは壁から15cm以上離して設置しましょう。これにより、適切な冷却が行われ、消費電力も抑えられます。
なるべく日陰に設置する
ウォーターサーバーは、直射日光を避ける場所に設置するのが理想です。直射日光が当たると、本体の温度が上がり、冷却効率が低下します。これにより、消費電力が増え、電気代も高くなります。
また、多くの機種で採用されているペルチェ式のウォーターサーバーは冷却が遅く、直射日光はさらに冷却を遅くします。室内で涼しい場所を選ぶことで、電気代を抑えられます。
フロア床暖房の上に設置するのは避ける
フロアの床暖房の上にウォーターサーバーを設置すると、放熱しづらくなります。床からの暖かさがウォーターサーバーを暖めてしまい、消費電力を増やす原因となります。
また、床暖房の上は不安定な場合が多く、転倒のリスクも高まります。これを避けるため、床暖房のない場所に設置しましょう。
お手入れを定期的にする
ウォーターサーバーの背面は、ホコリが溜まりやすい部分です。ホコリが多いと、機器の冷却効率が低下し、電力を多く消費します。これは、ホコリが放熱を妨げるためです。
また、ホコリが機器内部に入ると故障の原因となり得ます。ウォーターサーバーを長持ちさせ、電気代を節約するために、定期的なお手入れが必要です。とくに背面は、掃除がしやすい位置に設置してください。また、掃除の際は清潔で柔らかい布やブラシを使用し、汚れを除去します。
デュアルタンクのウォーターサーバーを選ぶ
デュアルタンクタイプのウォーターサーバーは、冷水と温水のタンクが別々であるため、互いの温度に影響を及ぼしません。一般的なウォーターサーバーは2つのタンクがつながっているため、互いに熱干渉をしてしまい、エネルギーの無駄が生じます。
デュアルタンクはこれを解消し、冷却と加熱が効率的に行われるため、電気代を節約できます。また、デュアルタンクは水に触れることがないため、水の品質も安定します。
省エネモード搭載のウォーターサーバーを選ぶ
省エネモード付きのウォーターサーバーは、電気代の節約に役立ちます。光センサー搭載型など、省エネモードの種類はさまざまです。
たとえば、光センサーは周囲の明るさを感知し、夜間や不在時に冷却や加熱の機能を抑えることで電力を節約します。また、一部のウォーターサーバーでは、時間帯に応じて節電モードを設定できます。これにより、ピーク時の電力使用を抑え、電気代をさらに節約することが可能です。
【Q&A】ウォーターサーバーの電気代に関するよくある質問
ウォーターサーバーを設置する際、電気代は重要な選定ポイントのひとつです。ウォーターサーバーの性能や設置場所によって、電気代に差が生じることがあります。ここでは、ウォーターサーバーの電気代についてよくある質問に答えます。
床置きタイプと卓上タイプで電気代に違いはでる?
床置き型と卓上型のウォーターサーバーの電気代は、基本的にほぼ同じですが、卓上型のほうが、やや割高な傾向があります。卓上型はコンパクトな作りのため、断熱材のスペースが限られることからエネルギー効率が僅かに低くなることがあるからです。
なお、新しいモデルでは、床置き型も卓上型も電気代に大きな違いはないことが多いです。
季節によって電気代は変動する?
ウォーターサーバーの電気代は、外気温に影響されることがあります。外気温の高い夏は冷水を冷やすために、外気温の低い冬は温水を温めるために電力を多く消費する可能性があります。
しかし、この変動は通常それほど大きくありません。
電気代を節約するためには、直射日光が当たらない場所に設置し、定期的な清掃を行うのが理想的です。また、エコモードやスリープモードが搭載されているモデルを選ぶことで、さらなる節電が可能です。
高温水を使用できるタイプの電気代は高い?
オフィスでは従業員のランチ用などに高温のお湯を使う場合があるため、高温水を使用できるウォーターサーバーが重宝されます。
ウォーターサーバーでお湯を作る仕組みとして、金属棒式とヒートバンド式の2つの主要な加熱方式があります。
ヒートバンド式は電気代を抑えられるのが特長で、一方、金属棒式は高い温度設定が可能ですが、電気代がやや高くなります。運用コストと性能を天秤にかけて選択することをおすすめします。
省エネモードは自動で設定される?
省エネモードやエコモードはウォーターサーバーの電気代を節約する上で非常に重要です。これらのモードには光センサーで自動的に適応されるものと、手動でON/OFFを切り替える必要があるものがあります。
手動タイプでは忘れてしまうこともあるため、使用状況に応じて確認と切り替えを意識する必要があります。また、省エネをサポートするために、サーバーを壁から適切な距離に設置し、通気性を確保することが推奨されます。これにより、長期的な運用コストを抑えられます。
電気代が気になる法人におすすめ! ダイオーズの多機能ウォーターサーバー
株式会社ダイオーズが提供する法人向けウォーターサーバーは、エネルギー効率を重視した設計で知られています。これにより、企業の運用コストを削減することが可能です。
ダイオーズのウォーターサーバーは、省エネモードを自動的に切り替えるタイマー機能を備えています。たとえば、夜間などの使用が少ない時間帯に消費電力を抑えることができ、電気代の節約につながります。
ダイオーズではオフィスのニーズに応じてさまざまなモデルを用意しています。たとえば非接触型モデル「Aube」では、周囲の明るさを検知して温水タンクの加熱を制御するエコモード機能が採用されています。これはオフィスが暗くなった際にとくに役立ち、電気代の節約をさらに後押しします。
また、高性能浄水機の「Purest」を選択することで、ボトルウォーターの購入費用を気にせず、電気代と水のコストを一緒に抑えることが可能です。これは経済性が高く、コスト管理に優れています。
ダイオーズのウォーターサーバーは、その高機能性と省エネ性の両立により、電気代を抑えたい方におすすめです。
まとめ
ウォーターサーバーの電気代は月500~1,000円が目安です。エコモードや適切な設置方法で節約できます。ダイオーズのウォーターサーバーは省エネ性能が高く、タイマーで自動的に省エネモードへ切り替わります。電気代を抑えつつ快適な水の供給を求める方におすすめです。